2014年06月17日 04:09 中国時報

周暁婷／台南報導

観光工場の体験プログラムが観光客に大人気だ。（写真:周暁婷）

観光工場はすでに国民の旅行の新しいブームとなっている。台南市の観光工場の数は2年間に5カ所から19カ所に急増し、全国一となった。市経済発展局は産業ごとに企業をまとめ、観光工場の見学プランをPRしており、企業はここから無限のビジネスチャンスを得ることができる。経済発展局の王俊博主任秘書は、観光工場の体験プログラムは確かに人々を引きつける力がある、と話している。

台南市では19の観光工場が次々と営業を開始しているが、経済発展局のアレンジで、観光工場と地元地域、観光産業が戦略的ネットワークを作り、毎年不定期にお得な体験ツアーを実施している。王主任秘書は、「人々の反応がとてもよいので、先ごろバス会社と交渉して、13の観光工場には公共交通機関で行けるようになった。今まで観光工場見学プランに参加できなかった人たちも、これからはバスで観光工場に行くことができる」と話した。

観光工場の最大の売りは体験イベントだ。佳里区の台湾漢薬体験学習館と官田区の天一薬廠中薬生活化園区は、期せずして同じような観光客向け体験調剤を実施している。また、後壁区の卡多利亜良食故事館は手作り体験教室を開いている。経済発展局産業発展課の顔恵結課長は、以前、観光客に紛れていくつもの観光工場を訪れ、体験教室が確かに観光客の心をつかんでいることを知るとともに、彼自身も夢中になって活動を楽しんだという。

経済発展局は、「台南市にある観光工場産業地区は、すでに形ができている。市内には19の観光工場が13地区に分布しているが、今後も経済部の監査を受ける観光工場が次々と出てくるだろう。観光工場見学プランは現在のところは観光客から非常に新鮮に受け止められているものの、今や台湾全土の各県市が観光工場に商機ありと聞きつけており、企業の体験プログラムがリピーターを獲得し、ビジネスの好材料となるには、常に新しいものを生み出していかなければならないだろう」と話している。