多種多様な土産品 セールスを再調整 | 2014/04/13 | |||||
多種多様な土産品 セールスを再調整 出所:中華日報 2014/03/11 22:59 (記者 張淑娟)
序言:台南には土産品が溢れている。台南市政府の観光・農業・文化など各機関が販売する土産品の他、各農会や役所も過去独自に土産品を選出・PRしており、全ての土産品を合計するとその数は数百種を下らず、選ぶ消費者も大変だ。土産品がこれほどあっては、地元での競争が激しくなるばかりでなく、各県や市のものはどれも大同小異で、セールスが難しい。あまたある土産品市場の中で突出するためには、台南独自のブランドカラーを打ち立てるより他に無い。
市の農業局・文化局・観光旅行局はそれぞれ大台南農産物、文化創意、美食といった土産品をPRしており、農業局は産業文化やイベント会場などを通してセールスを行い、文化局は月刊誌や博覧会、専門書などのツールを用いてセールス、そして観光旅行局ではオンラインショップや物産館でのセールスが計画されているが、目下どの機関もそれぞれがそれぞれの方向に、それぞれのやり方で進めているというのが現状である。これらを調整してこそ、台南の土産品を人々に印象付けることが可能となる。 台南は物産が豊富で、特に農産物の土産品は非常に多岐にわたっており、生鮮食品にしても加工食品にしても、どれも台南ならではのおいしさを味わうことができる。農産物の季節ごとに、農業局は地元農産物の販路開拓のため台北などの大都市、ひいては海外にまでも赴き農産物をPRしている他、現在では各地区の農会でも販売が行われ、また消費者がオンラインで土産品を購入することもできる。 文化創意商品については、2011年に文化局から「美印台南(Made in Tainan)」という隔月誌の発行が始まり、毎号1万部が印刷されている。本誌では主に生活に関する様々なエッセンスが紹介されているほか、多くの文化創意に携わる人物にインタビューするなど、街の交流媒体であると同時に、台南の芸術・文化・創作作品の販売ツールとしても役立っている。また、文化創意博覧会の参加を通して台南の著名な文化創意業者や特色ある店を集め、共同で台南文化創意のブランドイメージを打ち立てている。特に毎年蘭の花をテーマにした文化創意作品を発表して蘭展の開催に協力していることも、文化創意商品の売り上げに大きく貢献している。 文化局はさらに、今年文化創意作品専門書の出版を計画している。商品をメインに、その作品のデザインの発想や、制作者の伝えようとしているメッセージをまとめ、制作者側と消費者側を繋ぐ架け橋となって、文化創意土産の販売を促す狙いである。また「文創PLUS-台南文化創意センター」のホームページを開設し、産業データベースを設置、文化創意業者が自由にデータを登録することができるよう開放すると同時に、文化創意商品や様々なイベント情報を統合し、多角的な文化創意セールス業務に用いている。 農産物土産にせよ、文化創意土産にせよ、それぞれの土産品にはそれぞれの販路がある。観光旅行局も美食や土産品に対してセールス戦略を有しており、例えば「台南市美食・土産品投票」や「台南美食祭」では1000軒近くもの美食店の参加を募集したほか、「台南美食ポイント集めマラソン」や「台南美食旅行の達人作文コンテスト」を開催して台南の美食と土産品をPRし、民衆の実際の消費を促している。 しかし現在までのところ、各機関が土産品をセールスする際の合理化された方法が存在しておらず、大抵はイベントかインターネットを通して販売されるため、旅行客が実際に台南を訪れた際に欲しい土産品を全て手に入れることのできる場所が無いということも、セールス戦略において改善しなければならない点である。幸い、観光旅行局は今まさに台南物産館の計画を推進しており、これによって豊富な美食や土産品、農産物や海産物、および生活文化創意商品などを館内に集め、旅行客がショッピングをしやすくなると同時に、商品の国内販売および海外輸出の拠点となることが期待されている。 観光旅行局はまた全国的な美食イベントを通して台南の美食やレストランを台湾全土にアピールするため、土産品を取りまとめて大規模な各展示販売イベントに参加したり、団体で海外へ赴き展示販売をしたりするとともに、学校と協力して台南飲食業界の後進の育成や、台南の食材を使った創作料理の開発などを行なっている。しかし最も重要なのはやはりインターネット上にプラットフォームを構築して台南の美食店を紹介し、より多くの旅行客を台南に呼びよせ、そのついでに土産品を持ち帰ってもらうことである。 |