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両岸/王致遠氏「大陸の観光法は台湾にとって起死回生の妙薬」 2013/12/09

資料出所:中央日報 (2013-10-05 12:42) 閻光濤/整理

台南市観光商業同業公会理事長王致遠氏(中国評論通訊社撮影)

 中国評論通訊社台南10月5日電:大陸の観光法が実施され、観光ツアー団体がツアー客を買い物に連れて行くことを厳しく規制することとなった。台南市観光商業同業公会の王致遠理事長は4日中央評論通訊社の取材を受け、「大陸観光法の新規制には大賛成だ。台湾の歪んだ旅行市場を変える起死回生の妙薬になるとさえ考えている」と述べた。しかし、台湾では多くの人が、大陸の政府が法律を堅持し、徹底して施行できるかどうか様子をうかがっている。

 王致遠氏は「大陸観光法が10月1日に施行された。旅行業者の立場から見ると、台湾の旅行市場が正常な状態を回復できるか否かは、実際のところ台湾側の力だけでは足りず、より重要なのは大陸だ。大陸が「買い物を強制してはならない、買い物の消費のリベートでツアー費用を賄ってはいけない」と規定したのは、大変いいし、大変プラスになる。これを堅持していくことができさえすれば、長期的には旅行サービス産業にとって間違いなくいいことだ」と話した。
 しかし、王致遠氏は「大陸でいい法律ができても、問題は堅持していけるかどうかだ。台湾の方では、法律の抜け穴をつこうとする業者が隙をうかがっていて、アンモラルな現象もそのうち起こってくるだろう。いわゆる『上に政策あれば、下に対策あり』だ。ショッピングステーションは、いつでも博物館や休憩所、文物館、研究所等に看板を変えて登場する可能性がある」とも話した。
 大陸観光法の施行後には、はじめは観光団体ツアーが減少し、個人旅行の客が増えると見込まれる。王致遠氏は「旅行商品にもし特別な特徴がなければ、価格競争だけが残る。団体ツアー費用がもし正常価格を回復できるなら、買い物のリベートで団体ツアー費用を賄うことはなくなり、悪貨は市場から駆逐されるだろう。旅行社は規模の大きさにかかわらず、大陸の団体旅行を実施する機会があるだろう。私は大陸観光法の実施に賛成だ。もし徹底的に実施ができれば、根本から問題を正す効果が得られるだろう」と話す。王致遠氏は「両岸と東南アジアの旅行市場は、ショッピングステーションが観光の業務に介入したことで、早くからひどく歪められてしまった。。台湾の業者と政府はそれを知らないわけではないが、しかし長年の悪習をなかなか改められないでいる。大陸が乗り出してきた今、一時的には痛みを伴うだろうが、悪質な旅行社、商店、免税店等は淘汰されるだろう」と話した。
 王致遠氏は、「台湾がこの方面で改善されるかどうかは、人々の共通認識による。率直に言うと、大陸はすでにアジアの旅行市場を主導する地位にある。最初に旅行環境が健全になった国の方に、市場は動く。個人旅行の風潮は今後も盛り上がっていき、旅行内容はますます特殊性とテーマ性が重視されるようになるだろう。」と指摘する。
 王致遠氏は大陸観光法を「台湾にとって起死回生の妙薬」と形容し、「台湾の業者がもし今後もこっそり形を変えて抜け道を行こうとするなら、自分で自分の頬を打つようなものだ」と話す。彼は「歪んだ旅行市場を変えるには、基本に立ち返ることが必要だ。大陸の新法は正しい。両岸が旅行を開放した時に実施すべきだった。今になって実施するのは遅すぎたと言えるほどだ。」と言う。
 王致遠氏は「新しい観光法が人情に流されず、堅持され、徹底して実行されるよう大陸を応援する。正しいことをしている限り支持すべきだ」と話す。大陸の観光法の実施ということに対して、王致遠氏は「公開で大陸に支持を伝えるべきで、党派にこだわったり、新法を実施するのが大陸であるからといって、拍手を惜しんだりしてはいけない」と考えている。
 王致遠氏は「両岸の旅行市場の発展を総合的に見ると、大陸観光法の施行後、専門でない、資本不足の旅行社はだんだんに淘汰されていくだろう」と話す。彼は、大陸の国家の観光機関に以下の一連の提言をしている。
 一、優良な旅行業者の存続を支援し、高品質の旅行サービスを発展させ、精算を3か月から6か月もの長期に伸ばさないよう呼びかける。現在、多くはすでに即時精算ができているが、一部は固定月締め契約だ。しかし、精算が数ヶ月もの期間伸ばされるのは、台湾の大部分の旅行社にとって、業務と資金繰りに非常に大きな困難をもたらす。
 二、両岸の旅行業者は旅程を組む上で、地区ごとの旅行プランを増やすべきだ。台湾は小さいとはいえ、1度の台湾旅行で、台湾一周8日の旅というのはあまりに慌ただしすぎる。これでは正味の日程は6日しかなく、ドタバタと行ったり来たり、馬で駆けながら花を見るようなもので、本当の旅の体験をすることができない。台湾を北部、中部、花東と南部の三大ブロックに分けてプランを作ってこそ、ゆったりバカンスを楽しみ、台湾の地元文化を体験することができるのだ。
 台湾の観光旅行の公的機関に対しては、王致遠氏は「両岸の旅行の発展の上で、今後も表面上の人数を追うべきか、それとも品質面に力を注ぎ、高品質で経済発展にも寄与できる旅行の方へ向かうべきか、政府もよく反省しなくてはならない。また台湾内部の経済は不景気だが、海外旅行客の来台観光を推進するだけでなく、速やかに政策を打ち出して、台湾の人々が島内を旅行する国民旅行を支援するべきだ」と考えている。

【中央ウェブニュース】

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