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安平港が自由貿易港エリアへ 市政府と港務会社が共同で働きかけ北岸観光 南岸自由経済モデル区の形成により 台南の発展を促進 2013/09/13

掲載日:2013/7/15 午後 02:48:21
(永華市政センターより発信)
発行人:広報・国際関係処 宋金燕

安平港に自由貿易港エリアを設置し、地域の繁栄を促すため、台湾港務株式会社は安平港北岸を観光レジャースポットへと発展させ、南岸を自由貿易港エリアとする計画を明らかにした。本日15日に実施計画のプレゼンテーションが行われ、市政府および出席した民意代表から、「この調子で進めていきましょう」との肯定的なコメントを得た。台湾港務株式会社もまた、7月末までに自由貿易港エリア設置申請案に関する交通部の承認を取得すること、ならびに自由経済モデル区への昇格を目指すことを強調した。頼清徳市長はその場で、「市政府として最大限の協力をするとともに、プラットフォームを構築し、台湾港務会社と手を携えて安平港自由貿易港エリア申請案の承認取得を目指す」と決意を表明。北岸の観光レジャースポットの創設についても、台湾港務会社はインターネットを通じて、国際レベルのコンサルティング会社を募集しており、高雄港アジア新湾区計画案と併せて、利用目的に応じた整備が行われる予定である。これにより、「一府、二鹿、三艋舺(清代に栄えていた台南、鹿港、艋舺(現・万華)を表す言葉)」と称されていた往時の賑わいを取り戻したい考えだ。また、安平港チャーター便の経済効果を見込んだ高速貨客船業者が、直行定期便の運航を開始する計画で、安平港を両岸直航の貿易港とすることで、内陸の輸送コストと手間を削減するとともに、工業、商業の発展を加速させ、雇用の場を増やし、台南地区全体の繁栄に繋がることが期待される。

安平港を自由貿易港エリアとするべく、台南市政府ならびに市議会は心を一つにして、プレゼンテーションに出席した。高雄港務支社安平港運営処・鄭旭明処長はまず、安平自由貿易港エリアについてプレゼンを行ったうえで、今年の5月7日に、高雄関税局、市政府ならびにその他関係部署を招き、実現可能性検討調査報告書、運営企画書、財務投資計画などの設置申請書類について検討協議を重ね、さらに企業誘致説明会の開催、交通部による現地視察を経て、7月2日には交通部から26ページにわたる修正意見を受け取り、既に修正及び説明を完了させたとし、7月15日に台湾港務会社取締役会に資料を提出し、今月末までに中央審査を通過、自由貿易港エリアの仲間入りを目指すと述べ、申請の進捗状況を説明した。そして、企業誘致に関しては、既に頂新国際、奇美油倉、港香蘭製薬、大亜電纜、裕航船務などの大手企業が安平港への進出希望を表明しているとした。

安平港北岸の観光 ・ レジャースポットは、観光と親水空間の機能を兼ね備えた港をコンセプトに、海浜レジャーパーク、フェリー埠頭エリア、観光ビジネスパークの予定地として、港区內(防波堤区域、環境保護綠化用地、19~21号埠頭および北護岸、15~18号埠頭、ヨット埠頭、13~14号埠頭)、港区外(漁光島西側、南側および北側)を区ごとに分けて順次開発を進めていく。台湾港務会社開発建設処・王錦栄処長はさらに、7月23日に安平港観光・レジャー開発案の企業誘致説明会を開催する予定で、民間企業を対象に投資を呼びかけると付け加えた。

プレゼンテーションに出席した民意代表および市政府関係局、処長はみな安平港全体の開発に大きな期待をかけ、様々なアドバイスを送った。北岸を観光・レジャースポットとして開発する問題については、管制区の関連作業をどのように進めるべきか、既存のブロック塀を撤去して港と都市の融合を図る、あるいは漁光島の開発範囲を拡大すべきだ、などの活発な議論が交わされた。台湾港務会社高雄港務支社総経理・黄国英氏は、親水空間を取り入れた観光・レジャースポットとして安平港北岸の開発を行う場合、優先順位を設定しておくことの重要性を強調した。漁光島をいかに安平港の歴史風貌パーク計画と結びつけるか、及び漁光橋建設については、公路総局に提案を出す。用地買収および都市計画などについては、市政府の協力に期待する。企業にとって最も大きな関心事である優遇措置については、既に検討を始めており、海運業者をターゲットとした積極的な企業誘致を展開していく意向を示した。

頼市長は各界の意見を集約して、「安平港は台南市全体の発展をつかさどる、非常に重要な役割を担っているため、市政府と港務会社は自由貿易港エリアの設置に向けて最大限の努力を尽くしていきたい。そして、7月末には行政院より審査結果が公表される。市政府と港務会社が互いに協力して取り組み、設置案を実現させてほしい」と強調したうえで、その場で相互協力を円滑に進めるためのプラットフォームの設置を市政府の陳美伶秘書長に指示した。これにより、予算編成、インターフェースの共有化などを含めて、全て共通プラットフォームで処理できるので、安平港の運営機能を十分に発揮し、真珠のように貴重な安平港が、名実相伴う真の真珠港として輝き続ける存在となり、さらなる成長が期待される。

また、高速貨客船台閩之星が、観光チャーター船として、安平港に寄港し、多くの企業関係者が見学に訪れた。頼市長および民衆代表ら一行も台湾港務会社の招待を受け、船内の様子を見学した。全長134メートル、総トン数9351トン、喫水19.8メートルの台閩之星は操舵室、キャビン、貨物倉を合わせて、6階建てのビルに相当する高さをもち、最大986人の乗客を収容でき、貨物倉は約250台の自動車を積載することが可能。海運会社は特別に後甲板を開放し、頼市長ら一行に船舶が入港する壮観な様子を堪能してもらった。業者の林氏は「今はチャーター観光船として中国アモイ、安平間を運航しているが、将来的には定期直行便の就航を実現させたい」と述べ、市政府の協力を希望した。